秋、文化祭の季節。
「えっと‥文化祭の出し物を
決めたいんですけど‥」
文化祭実行委員であるあたしが
教卓の前に立っているのに
『文化祭だってよ~★』
『劇とかやりたくね?笑』
『てか早く帰りたーい』
『これ何時まで?』
クラスのみんなは
自分勝手な事ばかり
言いながら騒いでる。
‥あたしだって
早く終わらせたいのに。
「はあ‥」
思いっきりついたため息を
『てか、相田困ってんじゃん?
ちゃっちゃと話し合って帰ろーぜっ』
って大きな声で
かきけしたのはあいつで。
子供っぽい顔で
『な?』
とあたしに笑いかけた。
困ってるあたしを、
助けてくれるのは
いつもあいつだった。
誰にも渡したくない。
こんなに苦しい恋は
初めてだった‥。
※切なめ☁✈