✈://恋は盲目(沙耶華視点

作者レlち娘

気が付いたら、いつも君を目で追ってたんだ‥。お願いだから、あたしを見てよ。



秋、文化祭の季節。


「えっと‥文化祭の出し物を

決めたいんですけど‥」


文化祭実行委員であるあたしが

教卓の前に立っているのに


『文化祭だってよ~★』

『劇とかやりたくね?笑』


『てか早く帰りたーい』

『これ何時まで?』


クラスのみんなは

自分勝手な事ばかり

言いながら騒いでる。


‥あたしだって

早く終わらせたいのに。


「はあ‥」


思いっきりついたため息を


『てか、相田困ってんじゃん?

ちゃっちゃと話し合って帰ろーぜっ』


って大きな声で

かきけしたのはあいつで。


子供っぽい顔で

『な?』

とあたしに笑いかけた。


困ってるあたしを、

助けてくれるのは

いつもあいつだった。


誰にも渡したくない。

こんなに苦しい恋は

初めてだった‥。








※切なめ☁✈