袖振り合うも多生の縁

作者mia


例えば、そう。





朝の通勤列車で隣で手すりにつかまり転寝しながら立っているサラリーマン



ランチで偶々入ったカフェのカウンター席の隣り合わせで、自分と同じランチセットを頼んでいるオフィスレディー




帰り道に、時々すれ違う部活動帰りの高校生






そんな些細な出会いにも、遠い昔、前世からの深い縁があってのこと。



単なる偶然ではなくて、どれも大切にしなくてはならない。







だとしたら…



私たちの出会いも、必然だったと言って良いのだろうか。




「袖振り合うも多生の縁」