年は30を過ぎた。
俺は平凡な日々を送るサラリーマンだ。
しかし、どうしてだろう。
大学を出てから約9年近く身を投じて来たのに。
俺は裏切られた。
会社が身勝手に自己破産した。
まともな保障は受けられるのだろうか。
それどころではない。
この年で無職になってしまった俺は、この先どうすれば良いのだろうか。
まともな職業安定所を巡ったが、まともな返答は得られなかった。
相次ぐ倒産やリストラの騒ぎを耳にして、俺は絶望の淵に立たされている気分だった。
その時に巡り合ったのが・・・・・・。
どことも変わりのない日常に突如として訪れる。
それが『リアリズム・ファンタジー』