kuroyuri(クロユリ) 悪魔に魂を売った者たち

作者祐斉

「愛する人のためなら、自らの命を捧げ悪魔とも契約をする」をテーマにした物語です。全編とても切ない話ですが、ラストは希望ある世界を用意しました。読んでみて下さい。

 高校二年生の橘莉子と親友の絢は、殺人を請負うというサイトにアクセスし、シラハという男に会った。

 そこで殺害を証明するために男の名を告げられ、その数週間後、莉子たちは事故現場でその男と遭遇する。


 確信が持てた莉子は、正式に姉をひき逃げした犯人の殺害を依頼する。


 その後、シラハは依頼された証として莉子の腕にトライバル(刺青)を刻み、その対象となった清堂賢を処刑した。

 

 そして、「自分の目で確かめられるようになる」というシラハの言葉を莉子は、混在する思いの中で受け入れていかなければならなかった。


 そんな精神状態の中で、莉子は自然の霊的な力を味方にできるというマゴスの佐原海次に出会い、腕に同じトライバルを持つ者として苦しみを分かち合った。

 

 だがその安堵感も、復習の悪魔アリーシアの出現により一変する。

 アリーシアからシラハの運命を知らされた二人は、彼のもとへと向かった。