彼らの糸が赤色でなくてもきっと

作者秋本 碧海

高校1年生の春。


俺がしたのは、普通よりも少しだけ変わった恋だった。




……と、いうよりも、そもそもの俺が、

普通よりも少しだけ変わっている。








俺には、見える。

明日母親が観るドラマから、

父親の色恋事情まで、




全て。



それが他人の未来であるならば、


俺には全て見えてしまうんだ。