拝啓、あなた様に

作者一子



「泣くな、馬鹿」




「あっ、ありがとう」




「笑った顔は好き」




そんな、言葉を残したいきなり現れた一人の女の子と素直に慣れない俺と、いつも真っ直ぐなあいつとぶつかってくる嫌いな奴の青春の話である。