†降る声にてのひらを†

作者雪兎





いつまでも




こんな優しい時間の中に




私はいられると思っていた















このまま僕の生は




茫漠とした時間が




飲み込んでくれると思っていた












一人になることが





温もりを求めることが















怖い





















誰か







「私の…」






「僕の…」






『この手をとってくれませんか?』