数ある世界のひとつ
物心ついた五歳の冬
その一家で若様と呼ばれていた子供は家を一部の大人たちによって追われた。
――…それから七年後
羽衣狐が復活し花開院も交え関東奴良組との抗争が始まった。
それを裏で、操るものがいた。
その元服もまだだが、立派な大妖の気配を漂わせる少年。
白銀の髪をたなびかせる紅の瞳の持ち主。
己の百鬼夜行を率いて今ここに・・・・・・・・
これは奴良組の若様として育てられなかった少年の物語。
天罰神は理不尽な罰と嘲笑を。
時はただ悪戯に。
導きの神は救えぬ、という言葉と情けを。
いくつもの世界と可能性を見るぬらりひょんの孫。
その瞳は、何処までも深い闇に閉ざされていた。
※苦情、中傷、受け付けません。
※オリジナルです。
※シリアス。
※鯉伴生存してます。(魔王の小槌に刺されてないです。)
※色々後から出します。