青の「彼」と


ピンクの「私」


秋雨の中で

ベンチに1人 腰掛けたあなた

映画のワンシーンみたいね

屋根から落ちる雨水は

心のケ・セラ・セラを諭すように

目に眩むのはピンクと青の霧と靄


誰かが通る度に

1人佇むあなたを見るのね


あなたは待っていた

帰って来ないあの人を

意地だけで突き通して待っていた

もう意味なんかないことは

わかってるんでしょう?

だからあなたは笑うのね

ただ1人雨に紛れて

あの人を必死に忘れようと…

その時に 雨に紛れて

やって来た光を見つけたあなたは

その光をただ見つめるだけだった


あなたは紛れるわ

ピンクと青の霧と靄に