罪のなる木

作者流 真

一人の人間。

一人の男。

誰よりも寂しがりで、

誰よりも甘えたがる。

強がり、憎しみ、愛を身につけ、ひたむきに生き、

ひたすら理想を追う。


その男は平凡から逃げ出し、

心を失った。