疾走する列車

秋の風を切って

旅の始まりに

ふさわしき

澄み渡る空


身が震えるほどの蒼

この身に湧き上がる紅


見上げた車窓を

走る五線譜

それを彩り

踊る流雲


流れる雲が奏でるは

思い浮かぶ心の旋律

疾走する列車は

僕の歌を乗せ 走る

思いに耽る

秋の旅路