罪と罰の処刑人ルーラ

作者漣 憂太

瑠羅を取り巻く人間の心。瑠羅と惟都の不完全な愛を表現。……出来たらいいのに←

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「ねぇ、あんたはどうしたいの」



黒い小鳥は俺に問う。


俺を地面に叩きつけて、冷徹な目で問う。



「俺…は、まだ……まだ…」


「あんたは何をしたいの?」



冷徹な顔なのにどこか、優しい響きを持った声が俺に問う。



「憎かった……ヤツが憎かった……でも、もう、果たされたから……死んでもいい」



黒い小鳥は、俺の髪をゆっくりと丁寧に撫でた。



「もう、満足?」


「あぁ……ありがとう。黒い小鳥ちゃん。」


「なにそれ、皆してその名で呼ぶんだから……。私にはちゃんとした名前があるのよ?」


「聞いてもいいか?地獄への見上げ話に……さ」



黒い小鳥は薄く笑い、優しげな声で言った。



「瑠羅(ルウラ)。黒い小鳥、ルーラ」




俺はそして目を閉じた、