「ねぇ、あんたはどうしたいの」
黒い小鳥は俺に問う。
俺を地面に叩きつけて、冷徹な目で問う。
「俺…は、まだ……まだ…」
「あんたは何をしたいの?」
冷徹な顔なのにどこか、優しい響きを持った声が俺に問う。
「憎かった……ヤツが憎かった……でも、もう、果たされたから……死んでもいい」
黒い小鳥は、俺の髪をゆっくりと丁寧に撫でた。
「もう、満足?」
「あぁ……ありがとう。黒い小鳥ちゃん。」
「なにそれ、皆してその名で呼ぶんだから……。私にはちゃんとした名前があるのよ?」
「聞いてもいいか?地獄への見上げ話に……さ」
黒い小鳥は薄く笑い、優しげな声で言った。
「瑠羅(ルウラ)。黒い小鳥、ルーラ」
俺はそして目を閉じた、