きらきら雪の降る

作者知里

ふと空を見上げると雲ひとつない空から光が降ってきた。

風に飛ばされた雪がはらはらと舞い落ちる瞬間に

光に照らされ、光が舞い落ちてきたように見えた。


いつも君が隣にいることがあたりまえだった。


僕だけに注がれる優しさも愛にも慣れすぎて気づく間もなく、僕は色んなものを見失ってしまった。


人は失ってからその存在の大切や大きさに気づくものなのかもしれない・・・。


虹の中にいると虹が見えないように。


信じて大切にしなくちゃいけないものは、目に見えないものだった。