スタートライン 短編【完】

作者ユリ

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僕は君のために


何を残して


あげられただろう




そばにいながら


君のなにを


見てきただろう




「生きてる限り

あたしの全てを

残し続ける」


と君が言ってから、


いつか君がいなくなる


ような気がしてたんだ。




ぼくの


“スタートライン”


はいつだって


君なんだ




そう気づくのに


少し時間が


かかってしまった。