桜、散る

作者



「全ての御霊を救えるのは…桜巫女であるお前だけだ」



夜闇に紛れて蔓延る哀しみの声。

彼らに応えられるのは、彼女だけ。




「…例外がある。桜巫女と、魅せられたあやかしなら…“桜妖”なら、可能だ」





巫女とあやかし、相容れぬはずの存在が、桜に酔って惹かれ合う。




【桜、散る】