傷だらけの、仮面

作者あまね。



がむしゃらに求め続けて




手に入れたと思ったら

指の間を擦り抜けて


大切に握りしめていたら

いつの間にか握り潰していた







求めれば求める程

大切にしようとすればする程


目の前で失う




それならいっそ

何もいらない





傷だらけの、仮面