西暦2006年。東洋の全体主義国家、大東亜共和国。
この国では毎年、全国の
中学三年生を対象に、任意の50クラスを選び、国防上必要な戦闘シミュレーションと称する殺人ゲーム、〝プログラム〟を行っていた。
ゲームはクラスごとに実施、生徒たちは与えられた武器で互いに殺し合い、最後に残ったたった一人だけは優勝者として家に帰ることができる。
今回もまた、ある一つのクラスに悲劇の手が伸びていた――。
茨城県麻布村立麻布中学校3年C組
男子19名、女子19名、計38名による、
【大東亜共和国戦闘実験第68番プログラム第9号】