「君には関係ないよね?

 僕と君に何の関係があるの」


「それでも、心配なんです。

心配くらいさせてください……悠支様」



“数十年、数百年、数万年たっても僕は君を見つけてあげる。

だから、君もそのままでいて欲しい”



そう繰り返された言葉は、消えていった。

今の貴方に必要なのは、もう私じゃないから。

だけど、それでも貴方の側にいたかった。



“私はずっと貴方が好きです。

生まれ変わっても会いましょうね。そしてまた、一緒に恋をしましょうね?”



その言葉は儚げに消えていく。

ごめんね、君を愛せないんだ。

こんな僕には、君を愛する資格なんかなくて悲しませるだけ。

だから君はせめてそのままで変わらないでいて。



それが、たった一つの願い―――…。