至極透明なブルー

作者棟方みど

平凡でのどかな夏津の町にやって来た編入生紺野。しかし彼にはどことなく影があって……。「そばにいてくれんなら、彼女にでもなっといて」彼の言葉は、私に恋をさせた。

余計な感情なんていらない。





今はただ、その空虚な存在を





至極透明なブルーで埋めたい……けど。






「傍にいてくれんなら彼女にでもなっといて」








君は切ないほどひとりだった。




不器用少女×過去をみる少年