水樹ゆう

暖かくて不思議な物語
幼い頃両親を事故で失った主人公が、バイト先の古本屋で見付けた不思議な本、それは……。

と言う、ちょっと不思議な現代SFチック・ファンタジーストーリーです。

主人公目線で無理なくスルリと、その世界に引き込まれてしまいました。
『本』と言うキーワードは、王道だと思いますが、鍵や携帯電話などの小物の使い方も上手く、それを感じさせない面白さがあります。

ストーリー構成も、34ページと短い中でキチンと起承転結が考えられていて、一つの物語として良く纏まっていると思いました。

読後の、爽やかな余韻もステキです。

ちょっぴり切なくて暖かい、そんな不思議な物語。
お勧めです♪