消えた一年

作者みどり

―あの頃は楽しかった


身の回りに起こる事、全てが新鮮で


毎日が幸せだった


どうして・・・消えてしまったの・・・?―


20006年 2月下旬 ある日の朝。


「麗華!!早く起きないと遅刻するよー??今もう6時半!」


『はぁーい(眠)ってかえ!?半じゃん!!ヤバイ』


「だから半だって言ってるじゃない!早くしなさい!!」


『眠すぎて聞けてなかった・・・ってかさ、何作ってるの?』


「何って、お弁当じゃない。見てわかるでしょう?」


『ママ、今日、土曜日・・・』


「あぁあああぁぁ!!!土曜日だって事は・・・お弁当要らないじゃないの!」


『ママの馬鹿(笑)』


―私の名前は藤本麗華。私立女子中学校に通っている13歳の中学1年生。趣味はピアノを弾くこと。部活はダンス部に入っている。―

こんなどこにでもいる中学生麗華の1年間の恋の・・・記録。普通の女の子。それでよかったのに・・・