2004年、新撰組・監察「山崎烝取調日記」なるものが発見された。
中身は隊士名簿や慶応年間の出来事を書いたメモ帳のようなものであったが、その中に一つ、奇妙な書き込みがあったのである。
解読を進めていくうちに、それが彼自身の体験談、しかも一際異彩を放つ、異様なものだという事が判明した。
よって私はその非現実的な彼の体験を綴ったこの部分を、現代語訳、及び書き記す事にしたのである。
(この物語はフィクションであります。団体名及び場所などは実在するものもありますが、山崎がこのような体験をしたという事実は一切ありません。全部妄想です。ご了承下さい。)