「嗚呼、もう、あれ もしかしてアレだよね 卒業式って奴始まってるよね、」


あはは、と空笑いしつつ実際自分でも笑えない自体だ、


こんな私みたいな優等生が卒業式みたいな重要な一大イベントをサボるなんて誰も想うまい、


(というか故意にサボった訳じゃないけ、ど!)


「…境泉ーっ、ファイトっ!」


絶望している間に集団の男の掛け声が遠くから聞こえる、


(境泉って…私がこれから4月に行く共学の…、サッカーか野球部か?でもそんな有名なんて、初耳、)


「境泉ーっ!!ファイトっ!」


よく観たら、野球部らしい、(多分、)


近くでみるととても迫力があって、


とても美しいと思えたあの日。


(この学校、入れたらもっと観れるかな、)





(…楽しみ、)




「…あ、」


(…卒業式、 これからいっても、…あは)





そういって私は境泉の校門をくぐった