南あきお

描写不足だけど、他作品も読んでみたい。
主人子が引きこもるきっかけが漠然としていたので、もう少し何故そうなったのかを詳しく読みたかったです。
しかし、文章から暗い過去が滲み出てくる様はリアリティがあって悲惨で良かったです。

一家心中してしまった家族は幸せそうに思えたんですが、一家心中した理由が書かれていなかったので残念でした。

林さんとの出会い~一年後の移り変わりが唐突過ぎますね。
節を別けるなり、もっと丁寧に描写したほうが良いと思います。

人間恐怖症の主人公が林さんを好きになった理由、林さんが主人公を変えたエピソードも描写不足でした。

あと気になったのは、一家心中ごとき(ごときといっては何ですが…)で臨時ニュースになり、生中継が行われるシーンはリアリティが無いですね。

あと、主人公は今後たかし君に会いに行く気でいるみたいですが、私はそれは余計なお世話では?と思ってしまいました。
伝えたい思いはあるでしょうが、そっとしておいてあげたほうが良いような気も…。

辛口で書きましたが、他にも私が好きそうな小説を書いてらっしゃるようなのでまた今度、他の作品のレビューもしてみたいと思ってます。