嘘つきな、クチビル。

作者架山萌里

「俺の時は好き勝手にいろいろシてたくせして」ボタンを一つずつ外す手に、熱が混じる。嫌い、嫌いだけど…。その熱に触れたい。無理やり、汚してやりたくなった。





嫌われたくなくて、偽って。


嫌ってほしくて嘘ばかり重ねて。



嫌いだからこそ、顔を背けて。



誰よりも嫌いだから…。




嘘つきな、クチビル。



君の好きな子は、嘘をつかない素直でかわいい子。

そんな理想を描く君の純白、あたしが汚してあげる。




サクラ色 

お題【嫌い】


11*25 公開。


公開が大変遅くなってしまい、

申し訳ありませんでした…!



侑架様*レビューありがとうございます。