往く宛てのない詩-ユクアテのナイウタ-

作者響琴音

『さよなら』と言った君の手を


あの時つかんでさえいれば


君はいまでも私の隣で笑っていてくれただろか?


バカな事だと解っていても


ふと思ってしまうんだ。


たとえこのウタが君に届く事がなくとも


わたしは紡ぎ続けるよ。


それが、君が此処にいたという証になるから。