珊瑚島

赤に染まる
二人の男の間で揺れる心。
自らの身体に科された現実に揺れる心。

この中には、女性の葛藤が繊細に、かつ大胆に描かれています。

ブログ、というツールをうまく絡めているところも良いです。

「女性」でありたいと願う心。でも、それがとても難しいという事実。
「赤い涙」という表現がものすごく印象的でした。

一歩踏み出した彼女のブログは、赤に染まっているのでしょうか。
重いテーマを扱っているけれど、とても爽やかな読後感が印象的な作品です。