“どうして私を見てくれないの…?”姉は妹が好きだった。妹は姉が好きだった。けれど、二人は入れ違い、姉は勘違いをした。姉は…気付けなかった。




“私を見て…”


初めから色々な才能があった。


でもそれだけじゃ姉は誰からも見てもらえなかった…。


だから姉は見てもらえるように頑張った。


テストも毎回のように学年一位。運動だって誰にも負けないし、学校一の美人だとも言われた。


しかし、いつも見てもらえるのは自分とは正反対の妹――。


『お母さん!百点とったよ!』


褒めてほしかった――。


『はいはい、今梓の勉強を見ているの。後にして』


『……はい』


どうして?どうして私を見てくれないの…?


それは幼い少女を絶望させた――。



『あ…はは…。


あははハハハ!!!!』



十中八九の死亡バットエンド


貴方はこの物語に、ついてこれますか――?







※6/29注目BOOKに選ばれました!?

皆様ありがとうございますm(_ _)m