舞台は、天界と下界に分かれた世界、アルキュオネ。ある日、『感染病メリア』に犯されたサマエルは、悪魔の心臓を使って移植をすることになるのだが……。

この世には、天界と下界がある。


その世界の名は、


アルキュオネ。


天界には、天使と呼ばれる種族が住んでいる。


その姿は、普通の人間とは変わらないが、内に神聖な魔力を秘めている。


その上に立つ存在、神は、天界に法律ならぬ物を作り、それに従えない天使たちは、次々と下界へと落としていった。


落とされた天使は、急な環境変化により、悪魔と呼ばれる種族に変わっていった。


最近では、感染ウイルスを持った天使が落とされ、それによって、感染して死んでいく子供が見受けられる。


その病名は、『感染病メリア』と呼ばれ、多くの国に知れ渡っていった。


噂では、悪魔の心臓を移植すれば長生き出来るとか。

ここでの心臓は、悪魔の生命力となる魔力の炎を凝縮した物だ。またの名を、

『アウラ』と呼ぶ。


そのかわり、悪魔から厳しい条件を与えられるらしい。