この物語は
とある田舎の
とある幼なじみ達のお話。
春生まれの『美春』
秋生まれの『秋』
冬生まれの『冬子』
回りの皆からは
夏生まれの名前に『夏』がついた子居れば
春夏秋冬揃うのにねー。
と物心ついた時から言われていた。
そして、近所に住む千代ばぁの孫に
東京に住む"夏樹くん"が居ると聞き
幼いながらに、期待に胸をふくらませた。
時は流れに流れ
高校2年の春の終わり。
千代ばぁの孫
夏生まれの"夏樹くん"が来た―――
春夏秋冬揃って楽しい日々を想像していたんだ―――
なのに
なんでこんなに苦しいのかな?