――誰一人見向きもしないような私に、優しくしてくれた。
皆が知らなくても、
あなたの優しさは私が知ってる。
――いつもボーッとしてて、危なっかしくて。
そんなお前の笑顔が見たい。
それだけだから。
――たとえ、君にとって遊びなんだとしても。
ただそばにいてくれるだけで、
彼女でいてくれるだけで、
いいはずだった。
――私がかつて居た場所は。
見知らぬ陰気な女が、
まるで自分の物かのように占領している。
胸の内に秘めるこの想いは。
なくなることなんてなく、
ただただ膨らんでいくばかり。
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この作品はフィクションです。
実在の個人・団体とは一切関係ありません。