貴女が私で わたしが貴方で「オリジナル小説部屋」

作者朱鷺

それはいつの日 いつかの星空

堕ちる星屑 飲み下す

白い喉に咲かれる飛沫

ここはテイレシアスの書院


捜す指先 蜘蛛の手足と

陸路に続く 細い夢

白い指に触れる白雪

ここはテイレシアスの花園


眠り逝く時 柩の奥に

輝く宝石 ルビーのやうに

白い胸がトキメク瞬間

ここはテイレシアスの細工


貴女が私 わたしは貴方

惹かれあうの 焔のやうに

白い頬を擦る雑踏

ここはテイレシアスの望む世界