バスケの涙~友達以上恋人未満~

作者愛子

最初は大嫌いだった。女好きで優柔不断で、カッコつけてて。
でも、本当のあなたを知ったら凄くいとおしく感じたんだ。
ねぇ、いつになったらこの関係から上にいけるの?

ボールをカットしてシュートに行く瞬間たくさんの人がおれの名前を叫んだ。









たぶん。あれはお前の声。

んであれは古田さんって子の声。

んであれは1年生の声。

んであれはお父の声。

一生懸命応援してくれた。





なのに…約束守れなくてごめんな。


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あいつがボールをカットした。






周りなんか気にせず精一杯あいつの名前を叫んだ。






あたしが叫んだ。

吉田先輩が叫んだ。

一年生が叫んだ。

あいつのお父さんが叫んだ。

すごく頑張ってたのに…。





側にいてあげられなくてごめんね。