『“それ”、片付けておいてくれないか』


目の前に差し出された“それ”は

俺と目を合わせることなく俯き

金色の髪をなびかせる


『出来損ないはいらない』


飼い主に捨てられた“それ”は

どこか懐かしかったんだ…



蜻蛉ノ唄