思い出の欠片

作者大塚 日向

“あの頃、私は幸せだったのだろうか”



過ぎた恋を思い出した時、立ち止まってそんなことをふと思ってしまったことはありませんか?


普通の私の、普通の恋。


世界中に数多ある恋の中に埋もれてしまったら、どれだかわからなくなってしまうかもしれない。


でも、その時は映画の中の恋にだって負けないくらい、一生懸命だった私。


時が経って記憶が薄れても、忘れられない思い出の欠片を見つけるたびに思う。


あの頃、私は幸せだったのだろうか、と。



そんな風に思うのは私だけではないはずです。

だから、そんな人たちにこの物語を捧げます。



“あなたは、その時幸せでしたか?”