れいあ

美しい
とても綺麗で、丁寧な文体。
情景の描写もとても美しく、圧巻でした。

あまりファンタジーや歴史ものは読まないのですが、一目見ただけで、ぐいぐいと物語に引き込まれ、あっという間に読めてしまいました。

鬼と巫女という、禁断の愛。
しかし二人の抱えている孤独が、読んでいるこちらにも伝わってきます。

「私はあなたの魂の欠片になる。血となり、肉となり、私はあなたの中で生き続けるわ」

千砂がそう言ったとき、泣きそうになりました。


短編でこれほど素晴らしい作品に出会ったのは初めてです。
これからの著者様のご活躍、期待しています。