神水紋奈
涙は心の証
人を食べる鬼と、里で崇められている巫
女。
反する立場にあるはずの二人が、同じも
のに惹かれて、通い合う。
丁寧な文章で書き綴られた、美しい絆の
物語です。
儚く散っていく命、その鼓動と息吹を間
近に感じられるような、幻想世界に迷い
込んだかのようなお話でした。
14pという短い中に、起承転結うまく
まとめられているのも素晴らしいです。
鬼の流す涙、孤独という二人を結びつけ
る感情。
誰も一人では生きていけない、そんな思
いになりました。
素晴らしい物語です。皆さんもぜひご覧
ください。