ソウルの恋人

作者あかりん



それは、私がソウルに来て一年が経ったある日のこと。



やっと異国の地での生活にも慣れて、生活リズムというのが確立されてきた頃。




朝起きて、シャワーを浴びたらご飯を食べる。

ゴミ出しまで終わったら、1時間だけ韓国語を勉強してからボランティア先の児童養護施設に向かう。私はボランティアで子供たちに日本語を教えている。


ボランティアが終われば、夕方からはチキン屋でアルバイト。最近やっと配達が出来るようになった。



そんないつも通りの日だった。



彼と出会うまでは。




東京から遠く離れたこの場所で、

私はまた"カレ"に出会ってしまった。






since 2011/12/25