夏休み明け、やって来た転校生。それが、ささやかにも愛おしい、恋の始まりだった。平凡な生活の中にある、小さな奇跡。実話を元に書いてます。
好みのタイプって、人それぞれ全く違う。
会った時に、この人いいなとか、この人は無理…、だとか。
夏休み明けに来た転校生。童顔で、それなりに整った顔立ち…。でも、はっきり言ってタイプじゃない。
「無理だって!彼氏路線脱線ッ」
そう、気付かなかった。
遅い初雪の舞い込む駅で会った、あの日まで…。