濡れた少女

作者時喪愁

超短編
少女は白い部屋で黄金色の粒を受け止めている。きらきらと目に優しく刺さる光の中で、少女は自分を作り変えていく。

白い部屋


様々な大きさの粒は思い思いに飛び散り弾けそして、輝いていた。



彼女の手から滴り落ちてくる金の光は彼女の腕、肘を伝って膝に落ち真っ白な麻のワンピースにぽつりと染みを作る。



その繰り返しでワンピースは金の粒に濡れ、宝石のように染まっていた。