今日も平凡な日常が始まる。


そんなことを思いながら

朝 目が覚めた

私の名前は姫川 可憐

平凡な中学2年生だ。


一つ変わった事と言えば私には幼い頃の記憶がない。


自転車に乗って憂鬱なまま学校へ向かった。


ふと突然自転車の前に猫が飛び出して来たー…。


【あぶないっ!】


私はとっさによけた。

よけた拍子に転んでしまい自転車の車輪がからからと音をたてている。


【痛いっ。】


痛みが走り袖をまくりあげ腕を見たら血がかなり出ていた。


普通ならすぐ保健室に行くのだろう。

そうー…。【普通ならば】


私の体は【普通】ではなかった。


幼い頃から体にキズを負っても何故か傷が【治る】のだ。

私はまた憂鬱な日常が続くのだろうとため息をつきながら、学校へ向かったー…。


平凡な日常が変わるなど考えさえもしないでー…。