孤高の島国、桜界国

「桜界か…皮肉な名が付いたもんだな」

桜の下には死体が埋まっているという

桜は咲くのだ
それらを糧としながら

今日も

鮮やかに

十字の子は問う



「ナマエって何?」



俺は誰?何?



ナマエは俺がいるという証拠


俺にはそれが無いから




無いことを、


無かったことにした―――