白猫が死んだ 完

作者陽菜

永遠という言葉が儚くてどんなに虚無なことだってことは分かっていても求めずにはいられなかった。
本当は分かっていたんだ。
俺も、君も悲しいくらいに分かっていた。




俺は白猫と三つの約束を交わした。




一つ。


いっぱい、いっぱい私を愛してください。



二つ。


私が泣いているときは黙って抱きしめてください。



三つ。


もし私がいなくなったら私のことは忘れてください。