明けの烏が鳴く前に

作者Q太郎

五味利一と葛原鉄男。

僕らはまわりの連中から名前をもじって、「ゴミクズ」と呼ばれた。

そのあだ名通り、ゴミクズ同様の扱いを受けたが、

それでも僕らはお互いに出会えたことを幸運だと思い、

唯一の友としてかけがえのない時間を共有した。


この物語は、かつて僕らが今よりもっと地面に近くて、

毎日を異常なテンションで生きていた頃の思い出だ。