五味利一と葛原鉄男。
僕らはまわりの連中から名前をもじって、「ゴミクズ」と呼ばれた。
そのあだ名通り、ゴミクズ同様の扱いを受けたが、
それでも僕らはお互いに出会えたことを幸運だと思い、
唯一の友としてかけがえのない時間を共有した。
この物語は、かつて僕らが今よりもっと地面に近くて、
毎日を異常なテンションで生きていた頃の思い出だ。