サクラのキセキ

作者蒼空

あなたと見た最後の桜は、



甘く、切なく、恋の色がした。




もう、一生会えないあなたと、



最後に見た桜は涙の香りがした。



ほんとは、ほんとはね、



君と離れたくなかった。



一生一緒にいたかったよ。







「これで、俺と会うのは最後だよ。」






あたしの、最後の恋があなたという名の桜によって染まっていった…