向日葵の瓶詰

作者さき


菜月美は向日葵畑の真ん中で、

向日葵の花びらを摘んでいた。


摘んでは、瓶に詰め。

摘んでは、瓶に詰めた。


彼女は無心で花びらを摘んでいた。


彼女には、心なんてなかったから。