気になるあいつ

作者常盤あげは



廊下から見るだけの存在だった



それだけで満足だった



あなたを廊下で見ても

あたしだけ近いような気がした



あたしの隣には彼がいて

あたしの心にはあなたがいた





好きという感情が怖くなった



彼も好き あなたも好き



けどあたしは…―――