不器用な天体の唄

作者冬雪華

顔を上げれば、幾つもの星

だけどそこに私は見えない。

たくさんの人達が輝いているのに

どうして私は輝けないのだろう。


まるで海の底のように

周りにあるもの全てが重くて

見上げる先に輝く星に憧れ

届かない手で天を仰いだ。


祈りを込めるように伸ばした手に触れたものは、

初めて触れる、私に輝きをくれる星の手。