君限定の甘い笑顔

作者ありさ

いつもいつも


あたしたちは「さよなら」ばかり


傷つく言葉を言ってきた


満たされない愛情


終わった後の屈辱感


あたしたちは愛し合ったのに


なんで満たされないんだろう?



堕ちて


快感に溺れて


傷ついて


また出会う


別れて


君と、出会う。



「・・・俺の事、好きになれ」


「何で?」



「俺の傍に、いてくれるか?」


「当然」


愛情も何もなくて、飢えてばかりいて


だけどあたしたちは知ってたんだ


人一倍、愛情を求めるあたしたちだからこそ


知ってたことだった。



「・・・お前のその笑顔、俺限定な」