昔は一つだった『人間界』と『魔界』。人間も魔物も共存し、世界は平和で魔法も満ち溢れ、充実した生活を送っていた。
しかし、生き物達は罪を犯した。
神がやっとのことで封印した『災い』を閉じ込めたパンドラの箱を持ち出した『魔物』と、その箱を開けてしまった『人間』。
両方を罰しようとした神は、ともに仲良く暮らせぬように世界を二つに別けた。
より重い罪である【パンドラの箱の持ち出しをした】魔物達を魔界に閉じ込め、罰として魔界には『戦争』をもたらした。
しかし、慈悲深い神は罪人にすら慈悲を与える。敵に抗う術として魔物達には『魔法』を残した。
そして【魔物にそそのかされてパンドラの箱を開けてしまった】人間にも罰を与える。
人間を人間界に閉じ込め、人間からは『魔法』を取り上げた。しかし、慈悲深い神は罪人にすら慈悲を与える。『魔法』が無い代わりに人間達には『平和』を残した。